高等教育の質の保証と向上は、国内における学習者や社会から期待されるニーズに応えるためにも、 また国際的通用性を高める観点からも極めて重要です。諸外国でも、質保証への取り組みが進展しており (OECDによる高等教育学習成果評価[AHELO]実行可能性調査、日本の中央教育審議会における審議を含む。)、 世界レベルにおいても、国境を越えて提供される高等教育の質保証に関するガイドラインを策定しています (Unesco, OECD. 2005)。
高等教育の質保証は、必ずしも教育の国際的な統一や標準化を意図するものではないでしょう。高等教育が 社会的存在である以上、質を検討する際には当然ながら社会との関係すなわち教育のレレバンスに留意する ことが必要となるでしょう。
こうした理解のもと、フォーラムにおいては、世界的な高等教育の質の向上への取り組みのなかで、 工学教育における質向上・レレバンス向上に係る国際協力の経験に学び、国際工学教育協力の在り方が探る 機会を持たれました。
今回のオープンフォーラムは、国際工学教育協力の現場での現状等について、講師の方々が 実際に協力の政策策定やプロジェクトの計画、実施に関わる立場からご講演いただきました。 講演終了後のパネル討議や情報交換会では、望まれる国際協力の姿等について、熱心な聴講者と 講師の間で活発なやりとりが行われました。このフォーラムを通じて、実践面も含めて国際協力 への理解を一層深めていただけたと考えております。